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【750年】
 古代より三河地方は繊維産業が盛んであったことは、幾多の文献に見える。綿種が日本に伝来する以前の自生繊維時代の衣服は自給自足であったが、古代国家にあっては、民衆の労働や現物の負担の上に国家財政の基礎が作られた「大宝元年(701年)の律令体制」以後は稲作伝来と同時期に伝来したといい、植生繊維の苧麻(良質の麻)との生産技術が急速に進歩していった。
 三河国は調(貢ぎ物)として羅・綾・絹白糸等を納めており、その絹は上質のものとして珍重された。天平勝宝2年(750年)の「正倉院文書」やその2年後の「雑物請用帳」によると、11ヵ国の貢絹があるがわざわざ「白絹布」と記してあり、精白な細糸で経糸・緯糸の密度の多い布で、他国の物より15%程は高く引き取られていた。9世紀の「延喜式」にも三河産の「犬頭白糸」は最上の絹として、絹最上糸国の中で納品量は他国の倍以上の貢であった。
郡司はこのことを国司に伝え、国司は都に報告した。以後、犬頭白糸と呼ばれ蔵人所に納め、天皇の衣服を織るようになった。犬頭白糸が雪のように白く、光沢をおびた上絲であったことに由来する。

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●自生繊維時代【じせいせんいじだい】--------
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●貢ぎもの【みつぎもの】人民がおさめる穀物以外の物品の租税のこと。
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●絹白糸【きぬしらいと】絹(蚕の繭からとった繊維)で作った白い糸。
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●絹【きぬ】普通生糸を原料とした絹糸、絹組物、絹編物、絹織物を総称していう。広義では生糸及び柞蚕糸、並びに野蚕糸、絹紡糸を原料とした絹製品を含めていう。
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●白絹【しろぎぬ】自生地の絹織物を総称していう。
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●犬頭白糸【けんとうしらいと】三河の国の郡司の妻の飼犬が蚕を食べたところ、犬は頭から白く輝く糸を吹き出して死んでしまった。またその犬を埋葬した付近の桑の木にも蚕が鈴なりに繭を作り、上質の生糸が取れるようになった。この話が都に伝えられ、三河の国は天皇の衣服を献上するようになったという今昔物語に伝えられる伝説の糸。
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●郡司【ぐんじ】律令制の下で,郡の政務にあたった『地方官』のこと。701年の大宝律令の成立とともにはじまった。
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●国司【こくし】中央から国へ派遣され郡司(ぐんじ)を指揮して政務をおこなった『地方官』のこと。中央の貴族が,一定の任期で派遣されていた。
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●上絲【じょういと】上質の生糸。
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